前回はLocalStackの環境構築に必要となるDockerについてお話しました。
今回はLocalStackの環境構築について記載します。
LocalStack環境ダウンロード
LocalStackのインストール方法は大きく分けて下記の2種類が存在します。
- DockerHubからのインストール
- GitHubからのインストール
上記の2種類ともDockerHubからイメージを取得する部分共通ですが、GitHubの場合パラメータ調整等が柔軟に行うことができる構成となっています。そのため、本ページではGitHubを用いたインストール方法を紹介します。
DockerHubのイメージは下記に公開されています。
LocalStackのGitHubは下記に公開されています。
はじめに、GitHub環境を格納するためのディレクトリを作成します。
mkdir localstack
cd localstack
GitHubからLocalStack環境一式をダウンロードします。
git clone https://github.com/localstack/localstack.git
LocalStackパラメータ設定
LocalStackのDokerイメージ生成のための環境変数を設定します。
export LOCALSTACK_DOCKER_NAME=test
export PORT_WEB_UI=8080
export SERVICES=apigateway,dynamodb,lambda
export DATA_DIR=/tmp/localstack/data
各環境変数は下記の意味を持ちます。他にもいろいろありますが、今回は、サービスが重くなるのを避けるため最小限の設定とします。SERVICESに示す通り、起動するサービスは、API Gateway、DynamoDB、Lmbdaの3種類としています。
LOCALSTACK_DOCKER_NAME:Dockerコンテナ名
PORT_WEB_UI:ユーザーインターフェース用Webサイトのポート番号
SERVICES:起動するサービス名
DATA_DIR:永続データ格納ディレクトリ名(Kinesis、DynamoDB、Elasticsearch、S3のみで有効)
LocalStackビルド&起動
localstackディレクトリへ移動
(docker-compose.ymlが存在するディレクトリへ移動)
cd localstack/
LocalStackのGitHub環境をdocker-composeを用いてビルド&起動
docker-compose up -d
up:Dockerイメージ構築、コンテナ構築、コンテナ起動
-d:バックグラウンドでDockerコンテナを実行
下記が出力されると成功です。
Creating test ... done
作成されたLocakStackのイメージを確認してみましょう。
localstack/localstackという名前のDockerイメージが作成されていれば成功です。
docker images
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
localstack/localstack latest 6ec3db68b985 8 hours ago 998MB
次にコンテナの確認です。
LOCALSTACK_DOCKER_NAMEへ設定した”test”という名前でコンテナが作成されます。
docker ps -a
CONTAINER ID IMAGE COMMAND CREATED STATUS PORTS NAMES
4d2e17a21bea localstack/localstack "docker-entrypoint.sh" 6 minutes ago Up 6 minutes 0.0.0.0:4566-4599->4566-4599/tcp, 0.0.0.0:8080->8080/tcp test
この段階でブラウザから、
「http://localhost:8080/」へアクセスすることでLocalStackのダッシュボードを閲覧することができます。

- GitHubからLocalStackの環境をダウンロード
- docler-composeにりLocalStackのビルド&起動を実行
- ブラウザから簡易的な動作確認
次回はLocalStack上のサービスを実際に起動していきます。
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